六道まいり

お盆のことは盂蘭盆会といい、京都では8月13日に迎え鐘をついておしょうらい(精霊)さんをお迎えする、六道まいりなどで始まり、16日の夜、大文字五山送り火とともにお送りします。六道まいりで有名なのが東山区にある「六道珍皇寺」です。

六道まいりでは、あの世からの霊を迎えるために「迎え鐘」をつきます。鳴らすと十万億土に響き渡るというこの鐘の音を頼りに、精霊がこの世へ戻ってくるのだといわれています。鐘は外からは見えず、お堂の穴から延びる綱を引いて鐘を鳴らします。鐘の下には冥界に通じる穴が開いていて、そこからあの世への鐘の音が響くといわれており、小野篁が井戸の脇に植わっていた高野槙の枝を伝って冥界へ行ったという伝説もあり、人々は「高野槙」なる枝を求めます。本堂裏手の庭内にある「冥土通いの井戸」は、小野篁が閻魔大王に仕えるため、冥界へ通うのに使ったといわれています。井戸の前の敷石の窪みは、小野篁の足跡だともいわれています。

余談ですが「六道珍皇寺」のあたりには「幽霊子育飴」という伝説があります。昔、六道の辻に一件の飴屋があった。ある夜のこと、髪を長く垂らし、肩を落とした一人の女が飴を買いに来た。 主人が茶碗にもった水飴を渡すと、女は三文をおいて立ち去っていった。 明くる日、主人が銭箱を見ると、昨晩の女からもらった三文が木の葉三枚に変わっていたという。その夜、昨晩の女が再び現れ、やはり水飴を買っていった。こういう日が五日も六日も続いた為、あとをつけると、女は京の都の墓場へと姿を消した。 その事を寺の和尚に聞かせると、10日程前に若い女を葬ったという。 その墓を確かめに行くと、若い女の死骸の上で水飴をなめながら泣いている赤ん坊がいた。この女は赤ん坊のために夜毎水飴を買いに出掛けていたのだという。 その後、飴屋は「幽霊飴」と呼ばれ大繁盛したのだとか。

ちなみに「六道珍皇寺」の近くでは、450年以上の歴史があるという「みなとや幽霊子育飴本舗」という店が「幽霊子育飴」を販売しています。

A.Y

 

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